オイラーの公式(指数法則)
1. 複素数と変換
複素数 は、以下の 通りに解釈できる。
- 平面を実軸方向へ 、虚軸方向へ だけ平行移動させる数
- 原点を中心として平面を 倍に伸縮させ、 だけ回転させる数
2. 指数法則
関数 について、指数法則 が成り立つとする。
- 関数 の入力が複素数 のとき、 となる。
- は実数であるから も実数となる。すなわち原点を中心として平面を「 倍に伸縮させる数」である。
- は一般に複素数となるため、平面上の任意の点となる。すなわち原点を中心として平面を「伸縮・回転させる数」である。
以上のことから、 は原点を中心として平面を「 だけ回転させる数」であることが分かる。
3. まとめ
問題:指数法則が成り立つ関数 について、 はどのような数か。
- 指数法則より、 である。
- は、原点を中心として平面を「伸縮・回転させる数」である。
- は、原点を中心として平面を「 倍に伸縮させる数」である。
以上 点より、 は原点を中心として平面を「 だけ回転させる数」である。
答え: は、原点を中心として平面を「 倍に伸縮させ、 だけ回転させる数」である。
4. 群同型
たし算()とかけ算()を同じ種類の演算()と考えると、指数関数は「演算を保存する」と考えられる。
または
のとき、